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【書評】1ポンドの悲しみ

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「1ポンドの悲しみ」は石田衣良の作品で、全部で10編のショートストーリーが集まったものとなっています。

1ポンドの悲しみ (集英社文庫)

1ポンドの悲しみ (集英社文庫)

各ストーリーの主人公は30代の女性が中心となっています。 20代に仕事に明け暮れ、気づいてみると既に30代。気づかないふりをしたまま過ごしてきた20代。そして、ぽかんと開いたなにかを抱えた自分に気づき始めた彼ら、彼女らのお話です。 まあ、40代の私からすると甘酸っぱさが滲み出てます。

たとえば、何年も同棲を続けていまいち進めない二人の話しだったり、夫、子供がいてバイト先にいつもくる青年にちょっと憧れている女性の話だったり、バーで知り合ったあぶなっかしい子の話だったりします。 それぞれが悩みを抱えていたり、悩みがあることに気づかなかったり。 それに気づいてまた悩んで、また歩き出して。あ、それ、わかるなー、あまずっぺーなんてところが石田衣良の作風だったりします。

私はもうこの歳になると甘酸っぱさなど微塵もなく、しょっぱさがムンムンと滲み出ている所存ですね。

中身はショートストーリーとなっているのでちょっとした時間に読めるのもよかったりします。

石田衣良の作品を読んだことのない人には読みやすく、お勧めだったりします。

1ポンドの悲しみ (集英社文庫)

1ポンドの悲しみ (集英社文庫)