川魚といえば思い出すのが鯉。鯉のあらいが私の中で川魚の代表だ。
私の実家は佐賀の小城にあるのだが、昔は実家に帰りお客様がくる時にはだいたい川上(地名)から鯉の洗いを買ってきて、ご馳走していた。酢味噌ダレで食べるのだが、淡白で歯ごたえのある身に味噌ダレがよく合っていた。子供の時の事なので、あれは冷えたビールによく合うと今では思う。
また、鮒も食べていた。時期によっては鯉よりも鮒の方が美味しい時期があると大人たちは言っていた。
そんなに鮒は美味しいのかと聞いていたので、鮒を食べてみたいと心から思っていた。そして実家に帰った時に、祖母が鮒の洗いを作ってくれた事があった。大人の言う通り鯉に負けじとうまく、鮒って食べられるんだと驚いたものだ。
そんな田舎の出来事だったのだが、祖父も亡くなり、祖母も元気がない状態なので、今はもう食べる事もないのだろうなと思い、思わずセンチメンタルになってみた。
- 作者: 藤子不二雄A
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1995/07
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 112回
- この商品を含むブログ (5件) を見る